イスタンブールカード(上)とミュージアムパス(下)
イスタンブールでの観光は、トラムと船で回ると便利。トークンよりもこのカードを買うと良い。このミュージアムパスのおかげで博物館や教会をチケットレスで回れます。
ギュルハネ公園1
トラムのギュルハネ駅からすぐ近くにある公園。ベンチが多く、ご丁寧に入り口でトウモロコシやシミットが売っていて、ゴミ箱もトイレもきっちり揃っている。滞在中は、何回もここで休憩することになった。
ギュルハネ公園2
バラの形の大理石で花壇が飾られている。マリーゴールドの大きいのが植えられていた。
イスラーム科学技術歴史博物館
ミュージアムパスで入館。ここはイスラム圏の科学の歴史を紹介している。主に位置関係を知る器具や、蒸留技術に関する展示が多い。
アストラーベ1
位置を知るための道具らしい。1086年頃のもののレプリカで、本物はドイツのカッセルの博物館にある。
アストラーベ2
13世紀の作られたものの、レプリカである。イスラムの道具は装飾がめちゃ細かい。本物はロンドンの大英博物館にある。
アストラーベ3
1480年頃に作られた球体のアストラーベ。本物はオックスフォードの歴史博物館にある。
メテオロスコープ
2つの四分円(double-quadrant)?と書いてあるが、具体的にどうやって使うものなのかさっぱり分からない。おそらく16世紀のもののレプリカ。
壁画の四分円のモデル
そのまま訳すと変なことになる。太陽の位置から緯度と経度を調べるためのモデルらしい。
ジャイプール観測所のジオラマ
1722-39に建てられたインドのジャイプールにある観測所。「Moghul rule」が良く分からない。Google先生に聞いても分からなかった。
ローズウォーターの蒸留器
10世紀のモデル。これでバラから香水を作った。
様々な形の蒸留器具
これをクリアファイルにして売ってて欲しかった。
モザイク・ミュージアム
ブルーモスクの裏手通りにある小さな博物館。ここもミュージアムパスで入れる。所要時間は20分程度。
落馬する人のモザイク
劇的な瞬間である。にもかかわらず落っこちている人が無表情でシュール。
ラクダに乗った人とそれを引く人のモザイク
馬っぽくないので多分ラクダだろう。2人乗りって大丈夫なのだろうか。
家禽のモザイク
アヒルのようなガチョウのような鳥。奥には犬も見える。
サルとバナナのモザイク
サルが棒を使ってバナナを取っている様子。ローマ時代からサルとバナナはセットだったのか。
キマイラのモザイク
ヤギとワシとトラのキマイラ。ライオンではない。トカゲを食べている様子。
イスタンブール考古学博物館
主にローマ時代の出土品の展示をしている博物館。イスラムっぽくない展示がたくさん。トロイの出土品も展示されている。今回の旅行では、トロイ観光を諦めて、こちらの博物館を重点的にみることにした。ミュージアムパスで入れます。
ギリシャ文字が書かれたアーチの一部
大理石のアーチ。ぶどうが細かく描かれている。524-527年代のもの。ポエムが書かれている「(たとえあなたがどれほどの数の)家を神に捧げるために作ったか知らなくても」
蛇の頭部
これはアトゥ・メイダス(馬の広場)にあったブロンズの柱の頭部。修理されずに博物館に置かれている。
蛇の柱の図面
詳しいことがわかるので修理されずに博物館に展示されるのもアリだと思った。蛇の頭のオリジナルは3匹の蛇が螺旋の絡まった姿をしていた。
1877のアヤ・イリニの写真
昔は立派な教会だったアヤ・イリニの写真。イスラム教の施設ではないものは、全然修復されないってのもおかしい気がする。
シリアとパレスチナから出土したガラス器具
青銅時代(1550-1200BC)のものと考えられている。メソポタミア時代からガラス器具があったらしい。
キプロス島で出土したガラス器具
これも青銅時代の遅い時期(1650-1050BC)に見つかったものらしいが、実はエジプトで作られたものとかなんとか。
トロイの出土品
土器というか容器が多い。遺跡にいかずここにきてよかった。同じ場所でも層によって年代が異なるらしい。
シュリーマンが発見したもの
壺や水差しが多い。よく見つけたもんだ。
三菱のエアコン室外機
こんなところで日本製品にお目にかかるとは。博物館は改修工事をしていて、ちょうど裏手に設置されているところでした。
イシス神殿の壁画
下の動物は牛に見えるが、上の動物は一体なんだろう。一角獣っぽく見える。
最古の愛のポエム
粘土板に書かれた愛のポエム。世界中の人々に晒されることになろうとは、書いた本人も予想をしておるまいに。
食べ物を運ぶ人のレリーフ
貢ぎ物(tribute)を運ぶシリア人。多分お酒とか食べ物とか。
遺跡の壁画ラフスケッチ
こんな絵がサラサラと描けるようになりたい。
カデシュの約定
カデシュの戦いのあと、ラムセス2世がヒッタイトと結んだ世界最古の国際平和条約(1269BC)。一部はドイツのベルリン博物館にある。
カデシュの約定(解説)
条約の内容は3つで、相互不可侵と海の民であるフェニキア人から侵略を受けた際の安全保障同盟、政治的亡命者の引渡しと免責。
不細工なライオン像
ヒッタイトの時代(紀元前8世紀あたり)の神殿のエントランスにあったライオン像。
タイル博物館
同じ敷地内にあるタイル博物館のタイル。13世紀のもの。コンヤのクバダバッド神殿で見つかった。
綺麗なタイル
ラスター技術(光沢を出す技術)の説明があったが、それほどキラキラはしていない。
イスタンブール考古学博物館の中庭
ここは、3つの博物館があり一番大きな考古学博物館(右手側)は改修中だが、中は見ることはできる。手前には古代東方博物館、左手側は装飾タイル博物館がある。
メドゥーサヘッド
地下神殿にあったものと同じ顔をしている。これはまっすぐ向いている。
シダマラ・サーコファガス
解説を見ても良く分からない。立派な棺桶のようだ。2〜3世紀のローマ時代のもの。コンヤの出土品。
イオニア式の柱頭
あまり太くないはずのイオニア式だが、これはとてつもなく太い。
ローマ時代の大理石がたくさん
改修中だと聞いていたのであまり見る所がないかと思っていたが、意外にもたくさんの展示品があった。とても1日では全部見切れない。