なまけもの培養室

ティッセン・ボルミネッサ美術館

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撮るぜ!ティッセン・ボルミネッサ!!

マドリード三大美術館のうち、唯一写真取り放題なのがこの美術館。レイナ・ソフィア、プラドとも収蔵品は多いけど、写真撮影不可の上、人が多すぎてじっくり見れないのがネック。それに対してこの美術館は人も程よく入っており、年代も幅広いので落ち着いて鑑賞したい人にはとても良い美術館だ。

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ウェーイしている人

1624年。Honthost,Gerrit van。「Merry Violinist(El violinista alegre)」昔から、ウェイ系の人は存在したのだ。

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青いドレスのミリセント公爵夫人

1904年。Sargent, John Singer。「Portrait of Millicent, Duchess of Sutherland」自信が有りそうな顔をしている。荒いタッチなのにドレスの質感がすげえです。

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乗馬姿の女性

1882年。Manet,Edouard。「Woman in Riding Habit, Fullface」マネの絵があった。この頃の絵は、まあ印象派っぽいタッチになっている。

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アルルの港湾労働者

1888年。Gogh, Vincent van。「The Stevedores in Arles」。ゴッホの絵があった。相変わらすストロークが荒いし、最小限の手数で描いている。油絵で夕焼け空のグラデを表現するってなかなか無いのにね。

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ソロモンの審判

1665年。Giordano,Luca。「The Judgement of Solomon」。二人の女が、一人の赤ん坊を自分の子だと、言い張った。二人の女はソロモンに判断してもらおうとしたところ、ソロモンは赤ん坊を2つに切り裂こうとした。その時、一人の女が泣き叫び、赤ん坊はいらないからどうか殺さないで欲しいと言った。これでどちらが本当の母親か判明した。

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悪魔と戦うミカエルさん

1622年。Rubens, Peter Paul。「St.Micheal Expelling Lucifer and Rebellious Angels from Heaven」。ルーベンスの絵。だいたいどの美術館にも1枚はある「天使たちの戦い」の場面。ミカエルさんのファンなので、ついつい撮ってしまう。

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ビーナスの化粧

1606-1611年。Rubens, Peter Paul。「The Toilet of Venus」。キューピッドは子供のくせにえらい筋肉質である。

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ターバンの少年

1655年。Sweerts, Micheal。「Boy in Turban」金色の髪の毛かと思ったら、ターバンだった。男の子に見えない。

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福音書書記家1

1478年。Maelesskircher, Gabriel。「Saint Matthew at his Desk with his Symbol the Angel」机に向かう聖マタイ。天使が見守っている図。

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福音書書記家2

1478年。Maelesskircher, Gabriel。「The Miracle of Saint Matthew Taming the Dragon」聖マタイの奇跡、ドラゴンを手なづける。ドラゴンが小さくて、犬みたいで可愛い。

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福音書書記家3

1478年。Maelesskircher, Gabriel。「Saint Mark at his Desk with his Symbol the Lion」机に向かう聖マルコ。翼のライオンが見守る。このライオンはえらくブサイク。

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福音書書記家4

1478年。Maelesskircher, Gabriel。「The Martyrdom of Saint Mark」聖マルコの受難。受難ってようは、拷問殺害シーンだよね。マータダムって単語、すごく覚えにくい。

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福音書書記家5

1478年。Maelesskircher, Gabriel。「Saint Luke at his Desk with his Symbol the Bull」机に向かう聖ルカ。牛が見守る。翼が見えないのでただの牛が部屋にいるようにも見えてしまう。

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福音書書記家6

1478年。Maelesskircher, Gabriel。「Saint Luke Painting the Madonna」聖母を描く、聖ルカ。

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福音書書記家7

1478年。Maelesskircher, Gabriel。「Saint John the Evangelist at his Desk with his Symbol the Eagle」聖ヨハネと鷹。鷹がとても不細工な鳩に見える。

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福音書書記家8

1478年。Maelesskircher, Gabriel。「The Miracle of the Host at the Tomb of Saint John the Evangelist」ヨハネの墓から白い粉が吹き出て、それを塗るとどんな難病でもすぐに治ったという。なんというヤバい粉!!

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博士の中のイエス

1506年。Durero, Alberto(Albrecht Durer)。デューラーの絵。こんな名作もここでは、人が少ないのでじっくり見ることができる。

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子供の肖像画

1483年。Piero Della Francesca。「Portrait of a Child(Guidobaldo Da Montefeltro?)」グイドバルドの肖像画かも、と書いてある。真っ赤な衣装を着ているから、随分と身分の高い子息だったのだろう。

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ジョバンナ・トーナブオーニの肖像画

1488年。Ghirlandaio, Domenico。「Portrait of Giovanna Tornabuoni」ティッセン・ボルミネッサの顔的な作品。まさに貴婦人の肖像画!まさにドメニコ・ギルランダイオのマスターピース!!

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ヘンリー八世

1534-1536年。Holbein, Hans'El Joven'。スペイン語のタイトルが「Retrato de Enrique Ⅷ de Inglaterra」ヘンリーはエンリケになるのね。この人好きじゃないけど、とりあえず有名人なので写真を撮ってみた。あ〜あ、ヘンリー4〜6世とか、リチャード2〜3世とか、エドワード2世の絵ってないのかなぁ。

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聖母子と洗礼者ヨハネ

1523-1525年。Luini, Bernardino。めちゃくちゃレオナルド・ダ・ヴィンチっぽい、と思ったら影響を受けたイタリア人ベルナルディーノ・ルイーニの絵だった。『ルイネスク』という、うっすら目を閉じた女性像が有名。

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風景の中の若い騎士

1510年。Carpaccio, Vittore。「Young Knight in a Landscape」よく見ると、犬とか鳥とか鹿とか花とか、風景の書き込みがすごい。メインテーマの騎士が無表情すぎ。

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フランチェスコ・ベニア総督の肖像

1554-1556年。 Tiziano。「Portrait of Doge Francesco Venier」1554-1556、ヴェニスの総督だった人。ティツィアーノですが、おっさんの絵なのであまり魅力がない。

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聖アンナの受胎告知

1505-1510年。Stigel, Bernhard。「The Annunciation to Saint Anne」聖アンナがすごく、嫌そうな顔をしている。「受胎告知」っていうより「天使の嫌がらせ」の方がしっくりくるタイトルだと思う。

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へんてこ帽子の人

1490年。Anonimo Aleman。「Portrait of a Woman Wearing the Order of the Swan」。調べてみると「The order of the swan」っていうのが、どうやら貴族のコミュニティで、その紋章がペンダントにある白鳥らしい。この絵のテーマはペンダントなのにどうしても、頭に注目が行ってしまう。

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聖ジェローム

1498年。Maestro De Grossgmain。「Saint Jerome」なんでコレが、日本語訳だと、「聖ヒエロニムス」になるのよ。ローマの人なんだから、ローマ字読みして「ジェローム」でいいやん。この人は、ローマ帝国末期のキリスト教神学者で、聖書のラテン語訳であるウルガータ訳の翻訳者。ウルガータ(Vulgata)はラテン語で「公布されたもの」という意味らしい。ライオンの前足からトゲを抜いてあげている図らしい。

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アゴの人

1533年。Cranach, Lucus。「Portrait of the Emperor Charles Ⅳ」カール5世。神聖ローマ帝国の皇帝にして、スペイン国王。スペイン国王としては、カルロス1世と呼ばれる。決して、「アゴの人」ではない。下顎前突症っていうんだって、遺伝って怖い。ちなみに、フェリペ2世の親父である。そして、クラナッハの絵とは思わなんだ。

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聖セバスチャンの格好をした男の肖像

1525-1528年。Bronzino。「Portrait of a Young Man as Saint Sebastian」聖セバスティアヌスの絵じゃなくて、それに扮した男の絵らしい。なんでそんなタイトルつけたんだろ?脇腹に矢が刺さっている。

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よこたわるニンフ

1530-1534年。Cranach, Lucus。「Reclining Nymph」。左上には、「私は聖なる泉のニンフです。休んでいるので起こさないで下さい」と書いてある。「FONTIS NYMPHA SACRI SOMNVM / NE RVMPE QVIESCO」って何語?このモチーフをクラナッハは複数描いている。

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荒野の聖ジェローム

1575年。Tiziano。「Saint Jerome in the Wilderness」荒野のヒエロニムス。光が反射してうまく撮れなかった。

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受胎告知

1567-1577年。El Greco。「Annunciation」。エル・グレコの受胎告知。日本の岡山にある大原美術館にも、同テーマの作品があり、天使の衣装も同じく黄色。こちらの絵の方が落ち着いた雰囲気がある。

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無原罪の御宿り

1607-1613年。El Greco。「The Immaculate Conception」。無原罪懐胎って何よ。と思って調べたら、マリアは、生まれる前に原罪を逃れていた、という説のことらしい。なんて都合の良いラッキーなの。

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受胎告知

1596-1600年。El Greco。「Annunciation」。たくさんあるエル・グレコの受胎告知の一つ。マニエリスムの特徴の引き伸ばし感がハンパない。でもなんか、こういうの漫画的に見えるんだよなぁ。漫画も手足を長く描くからだろうか。

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フラスコを持った若い小作農

1610年。Salini, Tommaso。「Young Peasant with Flask」。この人もウェーイってしてる。しかも大量のキャベツの前で。

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アレクサンドリアの聖カタリナ

1597年。Cravaggio。「Saint Catherine of Alexandria」カラヴァッジョの作品。カタリナは、305年に斬首刑により殉教した。ローマ皇帝にキリスト教徒の迫害をやめるように進言したが、逆に投獄され車輪の手足をくくりつけられて転がされるという拷問が命じられたが、カタリナが車輪に触れたところ、車輪がひとりでに壊れてしまったという。「十四救難聖人」の一人で、危急の際に名前を呼ぶことで信者を救ってくれるらしい。聖カタリナは、『急死』の時。でも急死したら、名前呼べないじゃん。

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聖セシリア

1623-1625年。Strozzi, Bernardo。「Saint Cecilia」。音楽家と盲人の守護者。ローマの殉教者。3回斬首刀の打撃を耐え抜いて死刑自体を中止され、3日後に死んだらしい。介錯人、下手くそすぎるでしょ。

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トレドの聖カシルダ

1640-1645年。Zurbaran, Francisco de。「Santa Casilda」1087年に殉教した聖人。ムーア人の王女であったが、キリスト教に改宗し、捕虜となったキリスト教徒に密かに食べ物を運んでいた。ある日、カシルダはスカートの襞にパンを隠していたところ、父である王に嫌疑かけられてしまった。王が、カシルダの持ち物を調べると、スカートに隠してあったパンはバラの花に変わったという伝説がある。これは「バラの奇跡」というシーンらしい。

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ネプチューンとアンフィトリテ

1691-1694年。Ricci Sebastiano。「Neptune and Amphotrite」アンフィトリテは、海神ネプチューンの妻で、海の神ネレウスがオケアノス(大洋)の娘ドーリスとの間にもうけた50人以上ものネレイデスの一人。ポセンドンから結婚を申し込まれた時、最初は拒絶したが、イルカをプレゼントされ承諾することになった。イルカ!えらい!!ということで天にイルカ座ができたらしい。

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ディアナの沐浴ー泉

1869-1870年。Corot, Jean-Baptiste-Camille。「Diana Bathing - The Fountain」コローの絵。飾り気のない裸婦像だが、余計なものを書き込んでない分、人物の稜線を間違えると酷いことになるのだが、さすがプロはうまいなぁ。

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タマルとユダの会合

1555-1558年。Tintoretto。「The Meeting of Tamar and Juda」ヨセフがエジプトに売られたあと、四男のユダはカナン人の娘と結婚し、3人の息子を設けた。長男エル、次男オナン、三男シェラ。ユダは、長男のエルにタマルという娘を嫁として与えた。しかしエルは神に嫌われていたのにで早死にし、タマルは未亡人となってしまった。次に、ユダは次男のオナンに命じてタマルを嫁として面倒みよと命令した。オナンは、タマルとの間に生まれてくる子は自分のものにならないため、わざと精液を地にこぼした。このことが神の怒りに触れ、オナンは死んだ(オナニーの語源はコレ)。ユダは、タマルにシェラが成人したら、結婚させるので待っててくれと言った。タマルは待ったが一向に約束が果たされる気配がない。そこで、タマルはユダに近づき、売春婦と称してユダと寝た。タマルが売春婦をして、妊娠したことが発覚すると、ユダは激昂した。だが、タマルは、売春婦としてユダを交わった際、代金としてユダの紋章の紐と杖を受け取っていた。その証拠を突きつけるとユダは、彼女が間違ったことをしていないと認めた。

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ホテルの部屋

1931年。Hoper, Edward。「Hotel Room」ホッパーの絵。簡素のであるが、情緒的で素晴らしい。ただ、ちょっと部屋が散らかりすぎ。

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