なまけもの培養室

メトロポリタン美術館(THEMET-古典絵画-)

pict

オウムと女(1866)

ギュスターブ・クルーベ作。サロンでは「だらしない格好」、「もじゃもじゃの髪」と非難されたらしい。しかし、アカデミズムに反発した若手作家には受けたようで、マネが同じ年に同様のテーマで描いていたりする。

pict

リア王 第一幕、第一場

Edwin Austin Abbey(1898)。真ん中の白い服をきた人がコーディリア。左の二人が姉のゴネリルとリーガンようだ。だが、どちらがどっちか分からない。物語としての「リア王」は、シェイクスピアの作品で四大悲劇の1つとされているが、リア王の発言に色々問題があるので、主人公に対してあまり共感できない作品になっている。

pict

愛の歌(1868-77)

Sir Edward Burne-Jones作。ブルトン(ブルターニュ)の古典民謡の『Alas, I know a love song, Sad or happy, each in turn」がモチーフ。ラファエル前派のようなタッチ。

pict

Augustus Brineという名の海軍将校候補生(1782)

John Singleton Copley作。12歳の少年のポートレート。

pict

Magnolia(1899)

James Jebusa Shannon作。モデルはこの画家の一人娘、Kitty Shanonで、彼の作品に度々登場する。マグノリアというのはモクレン属の花のこと。

pict

ラボアジエ夫妻(1788)

ジャック・ルイ・ダビッド作。質量保存の法則を発見した化学者。燃焼は当時、フロギストンという物質の放出だと考えられていたが、燃焼後に質量が増えたため、空気中の何かが金属と結合すると考えた。そしてそれを「酸を作る元素(principe oxygène)」と名付けた。

pict

ソクラテスの死(1787)

ジャック・ルイ・ダビッド作。ソクラテスは、アポロンの信託通りに自分が一番賢いことを試すため、色んな人に問答をしかけては論破することをライフワークにしていた傍迷惑な人。ついには公開裁判にかけられ死刑を宣告されるが、敵ばかり作っていたので市民は味方をしてくれない。ヘムロック(ドクニンジン)を飲まされて死んでしまう。本当に賢かったのか謎である。

pict

割れた卵(1756)

Jean Baptiste Greuze作。若い下女が高貴なポーズをしているところが、面白い。割れた卵は処女性が失われたことを意味するらしく、老婆は男を咎めているようだ。って、こんなの解説読まなきゃ分かんないよ〜

pict

ハルモニアの死(1740)

Jean-Baptiste Marie Pierre作。それは214B.C.の出来事。シラクサ王ゲロン二世の娘ハルモニアは、命を狙われていた。家庭教師は、王女に奴隷の衣装着せて逃がし、自分は王女の格好をして、代わりに殺された。その勇気に心を動かされたハルモニアは、正体を明かして命を捧げた。って、おいおい!教師は犬死じゃん!!

pict

Mezzetino(1718)

Antonio Watteau作。メツェチーノのいうのは、16世紀に流行ったコンメディア・デッラルテと呼ばれる即興仮面劇のストック・キャラクターの1つ。利口で、トリックスター的な召使役のこと。

pict

名声の勝利(1449)

Giovanni di ser Giovannni Guidi(called Scheggia)作。宗教的なアレゴリーに見えるが、そうでない。メディチ家の栄光を讃えて作られた。

pict

charity

グイド・レーニ作。不自然なほどに青白い肌と真っ黒な背景の様式美。やはり、ため息がでるほど美しい。チャリティーというのはキリスト教で「博愛、隣人愛」のこと。今まで「無料」っていう意味だと思っていた自分が恥ずかしい。

pict

アレゴリー

Domenico Guidobono作。これまた主題が掴めない作品。右の本にコンパスかざしてる女は、魔女キルケかメリッサ(解説が不親切で女神なのか、デルフォイの女司祭の意味なのかもはっきりしない)とされる。指をさしている少女についての解説はまったく無いのが残念。一体なんのアレゴリーなのよ。

pict

ユディトとホロフェルネスの首(1530)

ルーカス・クラナッハ(親父の方)作。サロメとの区別がし難い作品。ユディトの方がちょっとかっこよく、英雄然として描かれている。

pict

聖バーバラの殉教(マータダム)(1510)

ルーカス・クラナッハ(親父の方)作。ニコメディアのバルバラとも。伝説によると、父親にキリスト教徒であることがバレて、殺されそうになったところ、奇跡により助かるが、隠れていた所を密告される。そして拷問を受けるが、また神の奇跡で翌日には拷問の傷が癒える。2回も奇跡が起こったが、ついには首を切られ殉教する。どうせ助けるなら、最後まで助けてあげなよ、神様…

pict

処女と幼子、聖アンナ(1519)

アルブレヒト・デューラー作。聖アンナの顔が怖い。

pict

静物ー牡蠣と大皿とガラス食器(1635)

Williem Claesz Heda作。オランダの作家。ヴィルトオーソとして技量を最大限に見せつけるような作品。

pict

しゃぼん玉(1859)

Thomas Couture作。少年がぼんやりとしゃぼん玉を眺めている。テーマになっているしゃぼん玉は暗がりに浮いているので、気がつきにくい。「勉強だるいわ」とか思ってそう。

pict

眠るメイド(1656-57)

ヨハネス・ベルメール作。ベルメールコーナーは人気で、写真をとるにも一苦労。

pict

カトリック信仰の寓意(1670-72)

ヨハネス・ベルメール作。世界が踏みつけられていて、床にはリンゴが転がり、蛇がうごめいている。

pict

リュートをもつ女性(1662-63)

ヨハネス・ベルメール作。まるで写真のように光をうまく捉えている。

pict

若い女の習作(1665-67)

ヨハネス・ベルメール作。トロニーの一種。よく見ると、真珠のイヤリングをつけている。

 
pict

サロメと聖ヨハネの首

Andrea Salario作。すごく生々しいが、一体このおっさんのどこがそんなに良かったのか謎すぎる。ママンが要求したってこともあるけど、普通は首なんか欲しがらないよね?

pict

Mada Primavesiの肖像(1912)

ギュスターブ・クリムト作。9歳の少女のポートレート。ガーリーな服装のくせに、威風堂々とした表情と佇まいが、この人物の格好良さ引き立てる。

pict

the storm (1880)

Pierre-Auguste Cot作。ダフニスとクロエ。2世紀末から3世紀初め頃の古代ギリシアで書かれた恋愛物語。写真の写りが悪く、光が邪魔してうまく撮れなかった。残念。

pict

春の時(1873)

Pierre-Auguste Cot作。見ているだけで甘々な作品。これもいい作品なのに、写真の出来栄えがあああああ。

pict

ヴィーナスの誕生(1875)

Alexandre Cabanel作。初期ヴァージョンはフランスのオルセー美術館にある。やたらとキューピッドが多い。

pict

Evening: Landscape with an Aqueduct(1818)

Theodore Gericault作。Aqueductとは、水道橋のこと。作者を見てびっくり!ジェリコーの作品らしからぬ、とてもソフトで明るい風景画。

pict

Haystacks: Autumn(1874)

Jean-Francois Millet作。Haystacksは干し草の山。ちょっと積み上げ過ぎじゃない?ミレーの風景画は生活感があっていいね!

pict

The forest in Winter at Sunset(1846-67)

Theodore Rousseau作。怖い要素は何も無いのにオドロオドロしい雰囲気の風景画。

pict

Odalisque in Grisaille(1824-34)

Jean Auguste Dominique Ingres and Workshop製。ルーブル美術館にあるグランド・オダリスクの縮小版。なぜ色あせた感じにしたのだろうか?

pict

オイディプスとスフィンクス(1864)

ギュスターブ・モロー作。この絵は一体何度見たことか!しかし、何度見てもカッコイイ!!

このギャラリーについて

 このギャラリーにはjQueryを使用しております。JavaScriptを有効に設定してからご利用くださるよう、お願いいたします。